関釜裁判ニュース第51号

 

日本軍『慰安婦』問題の法的解決を求めて 第七〇〇回水曜デモ連帯行動報告

三月一五日、ソウル日本大使館前での第七〇〇回水曜デモに連帯し、福岡では、亡くなったハルモニ達への追悼の意を込めてのサイレントスタンディングを十六人で行いました。東京・新潟・大阪・名古屋・三重・神戸・京都・沖縄で、国外でもドイツ、台湾、フィリピン、オランダ、イギリス、アメリカで同時行動が行なわれました。

福岡では八人の亡くなった被害者(朴頭理さん、河順女さん、姜徳景さん、金順徳さん、金学順さん、文玉珠さん、台湾の原告高寶珠さん他)の遺影に黒リボンをかけて、横断幕二枚を広げ、A一パネルを九枚おき、立ちました。チラシも五百枚まきました。

このように連帯の輪が広がっているのにもかかわらず、六月二七日、埼玉県知事・上田清司氏は 県議会にて県立平和資料館(東松山市)の昭和史年表にある従軍慰安婦の記述について「古今東西、慰安婦はいなかった。こういう間違った記述は修正しなければならない」と述べました。多くの抗議の声にもかかわらず、「…・慰安婦はいた。慰安所もあった。しかし、軍が徴用した従軍慰安婦がいたという証拠はないのです。…」という声明を出しています。このような日本軍が立案・実行・管理した軍慰安所制度をなかったものにしようとする言説が公的な場に出てきて、次世代に伝える歴史資料館に圧力を加えていくことは許されないことです。それぞれの場で抗議していきましょう。

 抗議先:埼玉県総務部広聴広報課広聴・知事への提言担当   

 

関釜裁判ニュース 第51号 目次