不二越訴訟 第7回口頭弁論報告 「申請9人全員の採用を勝ち取ったぞ」 北陸連絡会
今回の裁判の焦点は9人の原告本人尋問と五十嵐正博証人(国際法)の採否に決着をつける日だった。国側代理人は4月に、不二越も直前に短い反対意見書を出していた。弁護団は「なぜ、原告本人尋問が十分に必要とするのか」についての、熱意のこもった意見書を出し、今日の口頭弁論に臨んだ。
北陸連絡会は、5月連休明けから裁判官宛の「原告の話を聞いて下さい」という署名運動をおこなった。全国の人達に助けられて、7月5日、5624筆の署名を提出することが出来た。
7月6日、2人の原告(崔HIさんと金YOさん)が傍聴席から廷内に移動しなければならないほどに人々で埋まり、固唾をのんで見守る中、島田弁護士が意見書を読み上げ、国と不二越は「書面のとおりです」と答えて、本格的なやりとりが始まった。
「ゼロ回答か」、「半分に値切られるか」、「満額回答か」、傍聴席の視線は裁判長に釘づけになる。裁判長は、右陪席、左陪席とうなづきあったあと、「原告本人の尋問は申請のあった9人全員を採用します」と決定を述べた。
傍聴席は、静寂に包まれていたが、すぐに拍手がまき起こった。裁判長から「反対尋問はどれくらい必要か」と尋ねられて、国の代理人は「必要ない」と答え、不二越は「尋問時間は2時間も必要ない。出来るだけ書面で」と醜い悪あがきをおこなった。弁護団は「通訳を介しての尋問であり、それでも足りないほどだ」と反撃し、裁判官もうなづき、決着が付いた。
次回から、9人の原告本人尋問が始まる。11月2日午前11時から午後5時まで、羅CAさんと李BOさんの尋問である。その次は12月21日、そして順次本人尋問がおこなわれる。