広島でのハルモニたち

 329日、116分広島着の新幹線で不二越第二訴訟原告の羅H、成SU、金 Jさんと通訳の李さんを土井桂子さんと迎えた。「ヤー。ようこそ広島へ」。抱き合い肩をたたいて迎え再会をよろこんだ。羅、成さんとは昨年7月、渡韓での聞き取りでお会いした。通訳の李さんとは旧知の知りあいでいま広島で働いておられ集会などでお会いしているだけに近親感をおぼえる。食事の後、平和公園内の慰霊碑案内と船による岸辺から公園を遊覧した。ハルモニたち に説明する李さんの知識は豊富であり私たちの説明は必要なかった。平和公園の桜は8分咲きであったが(聞くところ福岡で満開の花見をしたという)写真を撮るときハルモニたちはポーズをとる。短時間であったが平和公園でのひと時は心の癒しになったであろう。

 集会は、原告ハルモニたちの簡単な自己紹介ののち、ビデオで関釜裁判のこれまでの経過と不二越の株主総会で未払い賃金の補償と謝罪を求めるビデオを見た。広島高裁の不当判決にハルモニたちが怒る抗議の瞬間と株主総会で朴SOさんら原告2人がヤジと怒号とそして議長の一方的進行で打ち切られて悔しい思いを感じ取ったに違いない。

食事をとりながらの交流会は雰囲気を和らげる。約20人分の猪鍋、ナムル、キムチなど広島連絡会員の手造り料理がでた。ハルモニたちも「美味しい」という。この一声が準備担当も元気が出るし料理の自信にもなる。

ところで、昨年7月の聞き取りで出会ったときよりも元気で日本語も上手に話す。顔色もよく色艶もいい。この元気さはどこから来るのだろう。

 不二越第二訴訟裁判も長い闘いとなるであろう。富山地裁での傍聴は距離的に厳しくいつも行けないであろうが関釜裁判時と同じく原告ハルモニとの交流は継続したいものだ。

  広島   塚本勝彦