「『つくる会』の教科書を許さない!ネットワーク・福岡」結成

三輪淳一

「『つくる会』の教科書を許さない!ネットワーク・福岡」が結成されました。「6.10 今、教科書があぶない 緊急集会」(先の号では石井さんが報告されました。)の実行委員の皆さんが、立ち上げのための会合に参加した主なメンバーです。

6月10日の企画には、いろいろな立場の方々が、実行委員として参加されました。ただ、「緊急集会」という性格でしたので、実行委員会は一旦解散になっています。解散の際、「4年後の採択に向けて何か行動企画があれば、実行委員を中心に連絡を取り合う」ことに決まりました。採択結果の後、ご存知のように、つくる会は「リベンジ」する旨の声明を発表し、具体的な「草の根」活動に入っています。このような情勢の中で、改めて、「つくる会の教科書を許さない」活動を行う拠点が必要となりました。

 そこで、今年10月2日に、元の実行委員の方々を中心に再び集まり、いろんな意見を出し合いましたが、「採択間際に反対もしくは抗議行動するのみでは、つくる会の攻勢に打ち勝つのは難しい。」ということで、認識がまず一致しました。そして、皆で共通して出来る取り組みについて話し合いました。

結果として、先述のネットワークを立ち上げたのですが、目的は二つあります。一つは、「つくる会」の言い分について、「反対」とただ言うのみではなく、具体的に反論できるように情報交換・学習・行動することです。さらにもう一つは、そのような具体的な営みを通して、日本の加害記述の載った教科書・反戦平和の教育の基本になる教科書の採択に共感・賛成する人々を、増やすことです。関釜裁判を支援する会に事務局を置きます。会議などは不定で、その都度企画して、メンバーが集まることにしました。「慰安婦」記述についての「つくる会」側の主張をまとめ、世間に説得力のある反論をする為に、吉見義明氏を呼ぶような学習会をするのはどうかという企画が、今のところ挙がっています。

 大きな書店に行く機会があると、必ず、日本の近代史・現代史の書架を見ます。そこでは「つくる会」や右翼系の本が圧倒的に場所を占め、「新しい歴史教科書」・「新しい公民教科書」の市販本はまだ平積みになっています。「つくる会」批判側の本は、本当にほとんど目立ちません。(今年11月初旬。)採択段階では、マスコミも取り上げて、批判側の本も並んでいたことを考えると、草の根の「リベンジ」は着実に進んでいる印象を受けます。今からのネットワーク・世論作りの必要を心底実感しています。皆さんのご協力をお願いいたします。