7月26日(木)映画「ガイサンシーとその姉妹たち」を福岡で上映します。この映画は、中国・山西省における日本軍による性暴力被害者の現在の記録です。

9年と言う歳月をかけて追った「ガイサンシー」。彼女には監督自身が会うことは出来なかったのですが、同じ被害者、村人、日本軍兵士へのインタビューによって、彼女の受けた被害の凄まじさと彼女の優しさに満ちた人間性が浮かびあがってきます。

ワシントンポスト紙への意見広告が「事実」と言うタイトルでしたが、被害女性が受けた被害と、そこにいた日本軍兵士が見ていた「事実」のギャップに衝撃を受けます。意見広告の賛同人はまさしくこの日本軍兵士の子孫であり、自分も又そうなのだと実感せざるを得ませんでした。心を突き刺すような痛みがあり、考えさせられました。是非、皆さんに観て欲しいと思っています。


映画「ガイサンシーとその姉妹たち」

福岡上映会

日時: 2007年7月26日(木)
1回目上映 16時30分より

2回目上映 19時より

     (1回目と2回目の間に30分学生たちとのティーチインあり)

場所: 西南学院大学内 西南コミュニティセンター・ホール
             (地下鉄西新駅より徒歩5分)

入場料:無料(会場カンパあり)

主催:「ガイサンシーとその姉妹たち」福岡上映実行委員会

共催:「慰安婦」問題と取り組む九州キリスト者の会

問合せ先:092−713−1879(花房)

山西省一の美人を意味する「蓋山西(ガイサンシー)」と呼ばれた、侯冬娥(コウトウガ)。その呼び名は、彼女の容姿のことだけでなく、同じ境遇に置かれた幼い“姉妹たち”を、自らの身を挺してまで守ろうとした、彼女の優しい心根に対してつけられたものであり、その後の彼女の人生の悲惨を想ってのものだった。「蓋山西(ガイサンシー)」という名は、やがて山西省の人びとの間で、人間の尊厳を表す言葉となる。この映画は、班忠義監督が9年の歳月をかけ、中国の大地に侯冬娥(コウトウガ)と、運命を同じくした女性たちの姿を追い続けたドキュメンタリーである。幼くして人生の全てを奪われた女性たちの現在の記録であり、同時に、私たちの明日に向けて語られる物語である。

 

原作の出版社「梨の木舎」HP     http://www.jca.apc.org/nashinoki-sha/idea/sisou&bunnka21.htm

映画の製作・配給会社「シグロ」HP  http://www.cine.co.jp/gaishanxi/